2015年10月23日
ミノゴケ
先日まで鹿児島に帰郷していまして、そのとき見つけたコケ。
(といっても、全国的に生えているので決して珍しいコケではありません)
樹幹着生のコケです。
里山に植えられたイチョウの幹に生えていました。

ミノゴケ Macromitrium japonicum (鹿児島県日置市東市来町養母)

ミノゴケ(上の写真の一部を拡大)。
胞子体の帽が特徴です。
ミノゴケって、名前がシンプルで好きです。乾燥した葉の縮れ具合もいいですね。
毛羽だった帽を蓑(みの)に見立てて和名は付けられたようです。
Macromitriumという学名は、Macro-大きな、mitrium-帽子(キャップ)という意味です。
(といっても、全国的に生えているので決して珍しいコケではありません)
樹幹着生のコケです。
里山に植えられたイチョウの幹に生えていました。
ミノゴケ Macromitrium japonicum (鹿児島県日置市東市来町養母)

ミノゴケ(上の写真の一部を拡大)。
胞子体の帽が特徴です。
ミノゴケって、名前がシンプルで好きです。乾燥した葉の縮れ具合もいいですね。
毛羽だった帽を蓑(みの)に見立てて和名は付けられたようです。
Macromitriumという学名は、Macro-大きな、mitrium-帽子(キャップ)という意味です。
Posted by 上野健 at
15:07
2015年10月16日
ムカデネジレゴケ
前記事で南アルプスで見つけたサイハイゴケを紹介しました。
その近くに生えていたコケです。
ピンボケた感じの写真が何かいい感じです。
(まあ、写真が下手なだけですけどね)
このコケは本ブログのどこかに一度登場しており、再登場です。

ムカデネジレゴケ Tortula norvegium (南アルプス北岳)
セルロイドの作り物のようにも見えなくはない。
学名に関するメモ
Tortula よじれている(ねじれている)コケ
norvegium ノルウェーの
和名も学名も「ねじれている」と言っているのは、
胞子体のさく歯がよじれていることに拠るのだと思われます。
その近くに生えていたコケです。
ピンボケた感じの写真が何かいい感じです。
(まあ、写真が下手なだけですけどね)
このコケは本ブログのどこかに一度登場しており、再登場です。

ムカデネジレゴケ Tortula norvegium (南アルプス北岳)
セルロイドの作り物のようにも見えなくはない。
学名に関するメモ
Tortula よじれている(ねじれている)コケ
norvegium ノルウェーの
和名も学名も「ねじれている」と言っているのは、
胞子体のさく歯がよじれていることに拠るのだと思われます。
Posted by 上野健 at
17:55
2015年10月09日
サイハイゴケ
前記事でカサゴケモドキというコケを紹介したので、
「モドキ」の付かないカサゴケの写真も一緒に載せようと思って、
パソコンに保存されている写真を探していたところ、
面白いコケを見つけたので紹介しておきます。
サイハイゴケという葉状タイ類です(多分)。
2008年、南アルプスの北岳に行く途中で見つけました。
なお、カサゴケの写真ですが、そもそも持っていませんでした。
その2008年の南アルプス、間ノ岳での調査の際、カサゴケ自体は見つけたのですが、
写真は撮っていませんでした。

サイハイゴケ Asterella gracillis
かわいらしい雌器です。

同じく、サイハイゴケ(雌器)

サイハイゴケの生えている様子。
葉状体はほとんど枯れているようでした。
サイハイゴケという和名は、
偽花被という構造が雌器床から垂れ下がっている様子を「采配」に見立てたことに依るらしい。
(上の写真では分かりません。あしからず)
「采配」とは、昔、戦場で大将が手に持ち、軍勢を指揮するために振った道具。
<学名に関するメモ>
Asterella = ラテン語で小さい星という意味?
gracillis =ラテン語で細いという意味。
「モドキ」の付かないカサゴケの写真も一緒に載せようと思って、
パソコンに保存されている写真を探していたところ、
面白いコケを見つけたので紹介しておきます。
サイハイゴケという葉状タイ類です(多分)。
2008年、南アルプスの北岳に行く途中で見つけました。
なお、カサゴケの写真ですが、そもそも持っていませんでした。
その2008年の南アルプス、間ノ岳での調査の際、カサゴケ自体は見つけたのですが、
写真は撮っていませんでした。
サイハイゴケ Asterella gracillis
かわいらしい雌器です。
同じく、サイハイゴケ(雌器)
サイハイゴケの生えている様子。
葉状体はほとんど枯れているようでした。
サイハイゴケという和名は、
偽花被という構造が雌器床から垂れ下がっている様子を「采配」に見立てたことに依るらしい。
(上の写真では分かりません。あしからず)
「采配」とは、昔、戦場で大将が手に持ち、軍勢を指揮するために振った道具。
<学名に関するメモ>
Asterella = ラテン語で小さい星という意味?
gracillis =ラテン語で細いという意味。
Posted by 上野健 at
16:26
2015年10月06日
カサゴケモドキ
カサゴケモドキ Rhodobryum ontariense
先月行われた富士山での苔旅で、参加者の方が見つけました。
大きく言えば、シラビソ、コメツガ林なのですが、
斜面が崩れて土壌が剥き出しになった場所に生えていました。
このコケがどれだけ珍しいのか、自分の中での判断基準を持っていませんが、
最新のレッドデータブックでは絶滅危惧のII類に挙げられています。
生育状況が分かるように、写真をいくつか載せます。
カサゴケモドキ
カサゴケモドキ
カサゴケモドキの群落
Posted by 上野健 at
15:32
2015年10月03日
苔をみる旅Act.22のご案内
10月の苔をみる旅の案内をさせて頂きます。
前の投稿で清澄庭園への旅がボツになった旨を書きましたが、
プランBも頭の中にはありまして、
清澄庭園への旅を断念してすぐに別の旅のイメージが沸きました。
苔生す秋の森の中でお茶会をしましょう!
場所は、夏に訪れたばかりですが、東京あきる野市五日市にある小さな渓谷です。
渓谷に行く前には、長閑な古刹でのんびりとした時間を過ごしましょう。
夏に行かれた方は、季節の変化も楽しめると思います。

広徳寺の本堂。

境内にあるイチョウの巨木(8月撮影)。
どこまで色づくのか楽しみです。

広徳寺境内にあるイチョウの下に広がる苔絨毯。

ヒメジャゴケ(8月撮影)。
無性芽が出来ているかな?

金剛の滝がある渓谷の谷底。
ここで、お茶会をしましょう。
*********************************************
苔をみる旅Act.22
「秋の広徳寺&金剛の滝」
日時:10月31日(土)10:30~16:00頃(途中で昼食、お茶の時間を挟みます)
集合、解散:JR五日市線武蔵五日市駅
参加費:3000円
定員:8名
お問い合わせ、お申し込み先:sanionia@nifty.com(上野)
*********************************************
苔をみる旅、それは足もとの自然を巡る旅。
前の投稿で清澄庭園への旅がボツになった旨を書きましたが、
プランBも頭の中にはありまして、
清澄庭園への旅を断念してすぐに別の旅のイメージが沸きました。
苔生す秋の森の中でお茶会をしましょう!
場所は、夏に訪れたばかりですが、東京あきる野市五日市にある小さな渓谷です。
渓谷に行く前には、長閑な古刹でのんびりとした時間を過ごしましょう。
夏に行かれた方は、季節の変化も楽しめると思います。
広徳寺の本堂。
境内にあるイチョウの巨木(8月撮影)。
どこまで色づくのか楽しみです。
広徳寺境内にあるイチョウの下に広がる苔絨毯。
ヒメジャゴケ(8月撮影)。
無性芽が出来ているかな?
金剛の滝がある渓谷の谷底。
ここで、お茶会をしましょう。
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苔をみる旅Act.22
「秋の広徳寺&金剛の滝」
日時:10月31日(土)10:30~16:00頃(途中で昼食、お茶の時間を挟みます)
集合、解散:JR五日市線武蔵五日市駅
参加費:3000円
定員:8名
お問い合わせ、お申し込み先:sanionia@nifty.com(上野)
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苔をみる旅、それは足もとの自然を巡る旅。
Posted by 上野健 at
15:33
2015年10月03日
不発。
10月の苔をみる旅は、
清澄庭園を舞台に都立庭園シリーズの旅を開催しようと昨日まで思っていました。
ただ、清澄庭園だけではボリューム不足だとも思っていて、
近隣の観光スポットも併せた旅にする予定でした。
それで、門前仲町の富岡八幡宮と深川不動尊に立ち寄り、
最後に清澄庭園でのんびりするというプランを立てて下見に行ってきたのですが・・・。
実際に現地を訪れてみると「何か違う」という気分になり、
そもそも富岡八幡宮や深川不動尊には苔があまり生えておらず、
これでは「苔をみる旅」にならないと判断して、最初に考えたプランはボツにしました。
またいつか別の形で清澄庭園を舞台にした旅を考えます。
(神社仏閣巡り、街巡りの旅としてはとても面白いと思います)
10月の苔旅の舞台にはなりませんでしたが、
富岡八幡宮でコケが創り出す美しい景観を見つけましたので紹介しておきます。

富岡八幡宮

銅葺き屋根の下に形成されたホンモンジゴケの原糸体と配偶体の緑被。

同上。

同上。
清澄庭園を舞台に都立庭園シリーズの旅を開催しようと昨日まで思っていました。
ただ、清澄庭園だけではボリューム不足だとも思っていて、
近隣の観光スポットも併せた旅にする予定でした。
それで、門前仲町の富岡八幡宮と深川不動尊に立ち寄り、
最後に清澄庭園でのんびりするというプランを立てて下見に行ってきたのですが・・・。
実際に現地を訪れてみると「何か違う」という気分になり、
そもそも富岡八幡宮や深川不動尊には苔があまり生えておらず、
これでは「苔をみる旅」にならないと判断して、最初に考えたプランはボツにしました。
またいつか別の形で清澄庭園を舞台にした旅を考えます。
(神社仏閣巡り、街巡りの旅としてはとても面白いと思います)
10月の苔旅の舞台にはなりませんでしたが、
富岡八幡宮でコケが創り出す美しい景観を見つけましたので紹介しておきます。

富岡八幡宮
銅葺き屋根の下に形成されたホンモンジゴケの原糸体と配偶体の緑被。
同上。
同上。
Posted by 上野健 at
15:11