2010年09月07日
日本最東端のコケ?
先日、北海道にコケの調査に行った際、納沙布岬に立ち寄りました。
日本最東端の地ということで、そこに生えていたコケを紹介します。

まずは、場所を確認。納沙布岬の灯台の敷地にある案内板です。
納沙布岬からは歯舞諸島が見えるはずですが、この日はガスがかかっていて見えません。

その代わり、虹が見られました。七色には見えないけど。

立ち入り禁止の看板がありました。許可なく行けるところの最東端です。多分。

上の看板の下に生えていたコケ。日本最東端のコケです(厳密にいうと違うかもしれないけど)。
それは、ヒメジャゴケでした。
がっかりしましたか?
実際にはヒメジャゴケだけではなく、ハリガネゴケ属のコケもいます。

ヒメジャゴケ。
人が作り出した環境には、日本全国、どこにでもみられる普通種が結構顔を出しますね。
ただ、日本のヒメジャゴケには、北タイプと南タイプという2つの「型」が存在しているらしく、
その分布境界は、北海道の北緯42~43度の辺りにあるといいます。そして、その分布境界はブナ林の北限に一致するらしいです(以下の参考文献参照)。納沙布岬のヒメジャゴケは北タイプなのかな。
参考文献
美和秀胤(2001)ヒメジャゴケの問題点。プランタ第78号、29-36。
日本最東端の地ということで、そこに生えていたコケを紹介します。
まずは、場所を確認。納沙布岬の灯台の敷地にある案内板です。
納沙布岬からは歯舞諸島が見えるはずですが、この日はガスがかかっていて見えません。
その代わり、虹が見られました。七色には見えないけど。
立ち入り禁止の看板がありました。許可なく行けるところの最東端です。多分。
上の看板の下に生えていたコケ。日本最東端のコケです(厳密にいうと違うかもしれないけど)。
それは、ヒメジャゴケでした。
がっかりしましたか?
実際にはヒメジャゴケだけではなく、ハリガネゴケ属のコケもいます。
ヒメジャゴケ。
人が作り出した環境には、日本全国、どこにでもみられる普通種が結構顔を出しますね。
ただ、日本のヒメジャゴケには、北タイプと南タイプという2つの「型」が存在しているらしく、
その分布境界は、北海道の北緯42~43度の辺りにあるといいます。そして、その分布境界はブナ林の北限に一致するらしいです(以下の参考文献参照)。納沙布岬のヒメジャゴケは北タイプなのかな。
参考文献
美和秀胤(2001)ヒメジャゴケの問題点。プランタ第78号、29-36。
Posted by 上野健 at
16:10