2015年08月31日
苔をみる旅Act.20の報告
先日、無事に苔をみる旅Act.20が開催されました。
今回の旅は東京都あきる野市にある古刹と滝を巡る旅で、
古刹は1373年に創建されたという広徳寺、滝はそこから歩いて行ける金剛の滝を巡る旅でした。
霧雨がたまに舞う中、2名の参加者の方を迎え、旅はスタートしました。
この霧雨がいい雰囲気、また苔をみるいい条件を作り出していました。
簡単に旅の報告をしたいと思います。
集合場所となったJR五日市線の終着駅、武蔵五日市駅から今日はずっと徒歩で移動します。
五日市の商店街をちょっとだけ歩いて、まずは阿伎留神社という神社を目指しました。

五日市の商店街にある自家製の麺屋「寿美屋」さんの小さなお庭。

阿伎留神社。
延喜式にも載っている古い神社です。
阿伎留神社でちょっとだけ苔をみた後、
広徳寺を目指します。
途中、北秋川という川に沿って歩きます。
晴れていると、水遊びをする人で賑わっているのですが、
旅の当日は霧雨が降っていたので、水遊びをする人は誰もいませんでした。
下の写真は、下見の時に撮った写真です。

川で水遊びを楽しむ人々。
北秋川に沿って走る車道の側面がコンクリートの法面になっているのですが、
この法面がびっしりコケで覆われて、コケの壁になっています。
大部分がハマキゴケです。
このコケが削られて落書き?がされていました。
写真は下見の時のモノです。

「コケの壁」に描かれた落書き。富士山?

「苔」という文字の落書き。

「コケの壁」のコケの観察中。
雨に濡れたコケの壁はじつにキレイなのですが、コケが削られて書かれた落書きに何とも言えない複雑な気持ちを抱きつつ、
広徳寺を目指します。
途中、庚申塚の石碑がありました。

苔生す庚申塚の石碑。

石碑に着いているコケの観察中。
ここでは、リュウキュウミノゴケ、ケギボウシゴケ、チヂレゴケなどが見られました。
庚申塚まで来ると、広徳寺はもうすぐです。

広徳寺の総門。
広徳寺に着きました。
着いたのはちょうど12時頃でした。
ちょっとだけ苔をみてから、お昼ご飯にしたいと思います。

ブルーシートに覆われた広徳寺の山門(修復中)。
広徳寺の山門は大きくて立派な山門なのですが、それだけではなく、苔生した茅葺き屋根がとてもいい趣を出していました。
が、修復中のため、ネット越しにしかこの山門を拝めませんでした。
茅葺きの屋根も修復されるようで、そこに生えている苔もどうやら取り除かれるみたい。もったいないなあ。
水屋(井戸の囲い)の銅葺き屋根の下には、ホンモンジゴケとケヘチマゴケが生えております。

ホンモンジゴケとケヘチマゴケ。
銅葺き屋根を伝って落ちる水が直接当たる所にはホンモンジゴケ、それに隣接してケヘチマゴケです。
山門をくぐると、広徳寺の本堂がある、とても広い境内が広がっています。
その広い境内にはイチョウの大木が・・・。
イチョウの樹の周りにはコツボゴケを主体としたコケの絨毯が広がっていますし、
イチョウにはたくさんの樹幹着生のコケが生えていました。

イチョウの大木の下に広がるコケの絨毯。

イチョウの樹幹に着生するスズゴケ。

広徳寺の本堂。
広徳寺の開放的な境内でまだまだコケをみたいのですが、お腹がへったのでお昼ご飯に・・・。

軒下をお借りして昼食タイム。
お昼ご飯を食べてから、また境内のコケなどを見て回ります。

立ち上がるヒメジャゴケ。

広徳寺本堂の屋上庭園?

広徳寺境内にある池。

広徳寺境内にあるタラヨウ。
広徳寺でゆったりとした時間を過ごした後は、金剛の滝を目指します。
広徳寺を出たところにある案内板で、位置を確認。

案内板。
金剛の滝へと向かう道は、まず獣除けの電気柵が迎えてくれます。
慎重に通り過ぎましょう。

イノシシ除けの電気柵。
滝まで細くて、所によっては歩きにくい山道が続きますが、
途中コケを見ながら歩を進めます。
坂道を下りきった所で、水の音が聞こえてきました。

金剛の滝の場所を示す道標。
もうすぐ滝です。

小滝。
小さな滝が見えました。
金剛の滝に到着したと思いきや、その手前にある小さな滝でした。
金剛の滝はもう少し先。小滝の横にあるトンネルを潜っていきます。

金剛の滝へと通じる手彫りのトンネル。
このトンネルには側面に鎖も設置されています。この鎖、とても助かります。
トンネルを抜けると、金剛の滝とのご対面。

金剛の滝。
美しい滝です。
水もきれい。
とても気持ちのいい空間です。
しばし、この空間で時を過ごした後、
滝の水がたどり着く渓谷域に移動してお茶の時間になりました。

金剛の滝がある渓谷部。

渓谷部に生えている低木の枝から垂れ下がるキヨスミイトゴケ。
お茶の時間と言っても、私がお茶を用意した訳ではなく、
参加者の方がお湯を沸かすための道具やお茶を用意してくださったのでした。
有り難いです。
こんな場所でお茶が飲めるなんて、贅沢です。
お茶の時間が終わったら、後は来た道を帰るだけです。

広徳寺総門の前で記念写真。
今回、二名の方に参加して頂きました。
お一人は群馬からの参加でした。
お陰様で、楽しい旅になりました。
心より感謝致します。ありがとうございました。
さて、滝を後にした我々苔をみる旅の一行は、五日市の街に戻り、
「ヨルイチ」という夏の観光イベントにも参加したのでした。
(参照http://www.akiruno.ne.jp/yoru/)
骨董市を見たり、和紙作りの工程の実演を見て楮の皮を剥ぐ作業をしてみたり、
地ビールや甘茶を飲んだり、かき氷や焼きそばを食べたり、楽しい、楽しいオプショナルツアーとなりました。

ヨルイチの暖簾。

骨董市の会場なっている蔵。

楮の皮を剥ぐ作業の実演がされていた古民家。
壁に郷愁をそそる昭和の看板が飾られています。
今回の旅は東京都あきる野市にある古刹と滝を巡る旅で、
古刹は1373年に創建されたという広徳寺、滝はそこから歩いて行ける金剛の滝を巡る旅でした。
霧雨がたまに舞う中、2名の参加者の方を迎え、旅はスタートしました。
この霧雨がいい雰囲気、また苔をみるいい条件を作り出していました。
簡単に旅の報告をしたいと思います。
集合場所となったJR五日市線の終着駅、武蔵五日市駅から今日はずっと徒歩で移動します。
五日市の商店街をちょっとだけ歩いて、まずは阿伎留神社という神社を目指しました。
五日市の商店街にある自家製の麺屋「寿美屋」さんの小さなお庭。
阿伎留神社。
延喜式にも載っている古い神社です。
阿伎留神社でちょっとだけ苔をみた後、
広徳寺を目指します。
途中、北秋川という川に沿って歩きます。
晴れていると、水遊びをする人で賑わっているのですが、
旅の当日は霧雨が降っていたので、水遊びをする人は誰もいませんでした。
下の写真は、下見の時に撮った写真です。
川で水遊びを楽しむ人々。
北秋川に沿って走る車道の側面がコンクリートの法面になっているのですが、
この法面がびっしりコケで覆われて、コケの壁になっています。
大部分がハマキゴケです。
このコケが削られて落書き?がされていました。
写真は下見の時のモノです。
「コケの壁」に描かれた落書き。富士山?
「苔」という文字の落書き。

「コケの壁」のコケの観察中。
雨に濡れたコケの壁はじつにキレイなのですが、コケが削られて書かれた落書きに何とも言えない複雑な気持ちを抱きつつ、
広徳寺を目指します。
途中、庚申塚の石碑がありました。
苔生す庚申塚の石碑。

石碑に着いているコケの観察中。
ここでは、リュウキュウミノゴケ、ケギボウシゴケ、チヂレゴケなどが見られました。
庚申塚まで来ると、広徳寺はもうすぐです。
広徳寺の総門。
広徳寺に着きました。
着いたのはちょうど12時頃でした。
ちょっとだけ苔をみてから、お昼ご飯にしたいと思います。
ブルーシートに覆われた広徳寺の山門(修復中)。
広徳寺の山門は大きくて立派な山門なのですが、それだけではなく、苔生した茅葺き屋根がとてもいい趣を出していました。
が、修復中のため、ネット越しにしかこの山門を拝めませんでした。
茅葺きの屋根も修復されるようで、そこに生えている苔もどうやら取り除かれるみたい。もったいないなあ。
水屋(井戸の囲い)の銅葺き屋根の下には、ホンモンジゴケとケヘチマゴケが生えております。
ホンモンジゴケとケヘチマゴケ。
銅葺き屋根を伝って落ちる水が直接当たる所にはホンモンジゴケ、それに隣接してケヘチマゴケです。
山門をくぐると、広徳寺の本堂がある、とても広い境内が広がっています。
その広い境内にはイチョウの大木が・・・。
イチョウの樹の周りにはコツボゴケを主体としたコケの絨毯が広がっていますし、
イチョウにはたくさんの樹幹着生のコケが生えていました。
イチョウの大木の下に広がるコケの絨毯。
イチョウの樹幹に着生するスズゴケ。
広徳寺の本堂。
広徳寺の開放的な境内でまだまだコケをみたいのですが、お腹がへったのでお昼ご飯に・・・。
軒下をお借りして昼食タイム。
お昼ご飯を食べてから、また境内のコケなどを見て回ります。
立ち上がるヒメジャゴケ。
広徳寺本堂の屋上庭園?
広徳寺境内にある池。
広徳寺境内にあるタラヨウ。
広徳寺でゆったりとした時間を過ごした後は、金剛の滝を目指します。
広徳寺を出たところにある案内板で、位置を確認。
案内板。
金剛の滝へと向かう道は、まず獣除けの電気柵が迎えてくれます。
慎重に通り過ぎましょう。
イノシシ除けの電気柵。
滝まで細くて、所によっては歩きにくい山道が続きますが、
途中コケを見ながら歩を進めます。
坂道を下りきった所で、水の音が聞こえてきました。
金剛の滝の場所を示す道標。
もうすぐ滝です。
小滝。
小さな滝が見えました。
金剛の滝に到着したと思いきや、その手前にある小さな滝でした。
金剛の滝はもう少し先。小滝の横にあるトンネルを潜っていきます。
金剛の滝へと通じる手彫りのトンネル。
このトンネルには側面に鎖も設置されています。この鎖、とても助かります。
トンネルを抜けると、金剛の滝とのご対面。
金剛の滝。
美しい滝です。
水もきれい。
とても気持ちのいい空間です。
しばし、この空間で時を過ごした後、
滝の水がたどり着く渓谷域に移動してお茶の時間になりました。
金剛の滝がある渓谷部。
渓谷部に生えている低木の枝から垂れ下がるキヨスミイトゴケ。
お茶の時間と言っても、私がお茶を用意した訳ではなく、
参加者の方がお湯を沸かすための道具やお茶を用意してくださったのでした。
有り難いです。
こんな場所でお茶が飲めるなんて、贅沢です。
お茶の時間が終わったら、後は来た道を帰るだけです。
広徳寺総門の前で記念写真。
今回、二名の方に参加して頂きました。
お一人は群馬からの参加でした。
お陰様で、楽しい旅になりました。
心より感謝致します。ありがとうございました。
さて、滝を後にした我々苔をみる旅の一行は、五日市の街に戻り、
「ヨルイチ」という夏の観光イベントにも参加したのでした。
(参照http://www.akiruno.ne.jp/yoru/)
骨董市を見たり、和紙作りの工程の実演を見て楮の皮を剥ぐ作業をしてみたり、
地ビールや甘茶を飲んだり、かき氷や焼きそばを食べたり、楽しい、楽しいオプショナルツアーとなりました。
ヨルイチの暖簾。
骨董市の会場なっている蔵。
楮の皮を剥ぐ作業の実演がされていた古民家。
壁に郷愁をそそる昭和の看板が飾られています。
Posted by 上野健 at
23:58
2015年08月22日
水分傾度
野外でコケがどのように生きているかということを観察する一つの個人的な視点として、生育地の水分条件の変化(水分傾度)に応じてコケがどのように対応しているのかというモノがあります。例えば、水分傾度に応じて種の分布に何らかのパターンがあるかとか、同じ種でも植物体の形態や生理に何らかの変化がないかとか。だから、明瞭な水分傾度を野外で見付けると、嬉しくなります。

水分傾度に沿って色が違って見えるサンカクミズゴケ(北海道標津湿原)。
写真左側の緑色が鮮やかに見える部位が地形的に窪んでいて水が溜まっている場所。そこから右に行くにつれて地形的に盛り上がり、乾いてきている。
水分傾度は人為的に掘られた水路によってもたらされている。
一番湿っている場所から乾いている場所に生育しているサンカクミズゴケの写真を
順に以下に示す。

地形的に窪地の底に生えている(一番湿っている)サンカクミズゴケ。
水分を一番得やすく、植物体全体が湿っている。

窪地のそこから僅かに離れた場所に生えているサンカクミズゴケ。
輪生する枝が若干、乾き気味。

窪地からさらに離れた場所に生えているサンカクミズゴケ。
輪生する枝が乾いている。どのように植物体が乾いていくのか分かる。

窪地から一番遠い場所に生えている(一番乾いている)サンカクミズゴケ。
植物体が全体的に乾き気味。
このサンカクミズゴケが水分傾度に対してどのような応答をしているかは、今後の調査を待ちます。
水分傾度に沿って色が違って見えるサンカクミズゴケ(北海道標津湿原)。
写真左側の緑色が鮮やかに見える部位が地形的に窪んでいて水が溜まっている場所。そこから右に行くにつれて地形的に盛り上がり、乾いてきている。
水分傾度は人為的に掘られた水路によってもたらされている。
一番湿っている場所から乾いている場所に生育しているサンカクミズゴケの写真を
順に以下に示す。
地形的に窪地の底に生えている(一番湿っている)サンカクミズゴケ。
水分を一番得やすく、植物体全体が湿っている。
窪地のそこから僅かに離れた場所に生えているサンカクミズゴケ。
輪生する枝が若干、乾き気味。
窪地からさらに離れた場所に生えているサンカクミズゴケ。
輪生する枝が乾いている。どのように植物体が乾いていくのか分かる。
窪地から一番遠い場所に生えている(一番乾いている)サンカクミズゴケ。
植物体が全体的に乾き気味。
このサンカクミズゴケが水分傾度に対してどのような応答をしているかは、今後の調査を待ちます。
Posted by 上野健 at
12:16
2015年08月18日
苔をみる旅Act.20のご案内
ようやく新たな旅の案内をする前に、前回の旅の報告が出来ました。
少しずつ、以前の旅の報告もしていこう。
さて、過去2回、8月は滝を目指して苔をみる旅を開催しましたが、
今年も滝に行きたいと思います。
ですが、
目指す滝は以前とは異なり、今回は東京あきる野市にある金剛の滝という小さな滝を目指します。
ただ、滝だけを目指すのはちょっと寂しいので、
滝の近くにある広徳寺というお寺にも立ち寄りたいと思います。
広徳寺は1373年に創建された古刹です。
イチョウ、カヤ、タラヨウなどの巨木があり、素敵な空間が作られています。
ということで、2015年8月の苔をみる旅は、「古刹と滝」を巡ります。
今回の旅はちょっと歩きます。が、ちょっぴり冒険気分も味わえると思います。

広徳寺の本堂。

広徳寺境内にあるイチョウの下に広がる苔絨毯。

金剛の滝。

金剛の滝がある渓谷。
*********************************************
苔をみる旅Act.20
「広徳寺&金剛の滝」
日時:8月29日(土)10:30~17:00頃(途中で昼食を挟みます)
集合、解散:JR五日市線武蔵五日市駅
参加費:3000円
定員:8名
お問い合わせ、お申し込み先:sanionia@nifty.com(上野)
*********************************************
苔をみる旅、それは足もとの自然を巡る旅。
…予告…
9月26-27日に、山梨県側の富士山(3合目〜5合目周辺)において、苔をみる旅を開催する予定です。
最小催行人数を5名としています。興味のある方はご連絡ください。
少しずつ、以前の旅の報告もしていこう。
さて、過去2回、8月は滝を目指して苔をみる旅を開催しましたが、
今年も滝に行きたいと思います。
ですが、
目指す滝は以前とは異なり、今回は東京あきる野市にある金剛の滝という小さな滝を目指します。
ただ、滝だけを目指すのはちょっと寂しいので、
滝の近くにある広徳寺というお寺にも立ち寄りたいと思います。
広徳寺は1373年に創建された古刹です。
イチョウ、カヤ、タラヨウなどの巨木があり、素敵な空間が作られています。
ということで、2015年8月の苔をみる旅は、「古刹と滝」を巡ります。
今回の旅はちょっと歩きます。が、ちょっぴり冒険気分も味わえると思います。
広徳寺の本堂。
広徳寺境内にあるイチョウの下に広がる苔絨毯。
金剛の滝。
金剛の滝がある渓谷。
*********************************************
苔をみる旅Act.20
「広徳寺&金剛の滝」
日時:8月29日(土)10:30~17:00頃(途中で昼食を挟みます)
集合、解散:JR五日市線武蔵五日市駅
参加費:3000円
定員:8名
お問い合わせ、お申し込み先:sanionia@nifty.com(上野)
*********************************************
苔をみる旅、それは足もとの自然を巡る旅。
…予告…
9月26-27日に、山梨県側の富士山(3合目〜5合目周辺)において、苔をみる旅を開催する予定です。
最小催行人数を5名としています。興味のある方はご連絡ください。
Posted by 上野健 at
14:54
2015年08月09日
苔をみる旅act.19の報告
前日の午後、雷を伴う大雨が降った御岳山でしたが、
当日はにわか雨も降ることなく、無事に苔をみる旅Act.19を開催することが出来ました。
今回の旅のルートは、御岳山神社やロックガーデンなどのメジャースポットまでは足を延ばさず、
麓のケーブルカー滝本駅に始まり、
山頂駅近くの産安社(うぶやすしゃ)という小さな神社をゴールとする、
あまり距離を歩かないルートでした。
それでも、そこにはコケたちのミクロでありながらディープな世界がありました。
写真を紹介する形で旅の報告をしたいと思います。
滝本駅に集合した後、
まずキヨスミイトゴケを見に行きました。

滝本駅の近くにあるキヨスミイトゴケをたくさん枝に纏う杉。

杉を下から見上げた様子。

杉の枝から垂れ下がるキヨスミイトゴケ。

双眼鏡にて、垂れ下がるコケの観察中。
双眼鏡もコケの観察に役に立ちます。

常緑樹の葉の上に生えている小さなタイ類を見ています。
最初カビゴケかなと思いましたが、ヤマトヨウジョウゴケでした。

キヨスミイトゴケを纏っている杉の木がある場所の下の方にある石垣です。
前日の雨の影響もあるのかもしれませんが、水が滲み出しています。
やはり水辺のコケが生えていました。
石垣にはオオハリガネゴケ、石垣の下にはミズシダゴケが生えています。

時間はあっという間に過ぎ、お昼になりましたので、
ケーブルカーで山頂駅に移動して眺めのいい場所でお昼ご飯を頂きました。
お昼ご飯を食べた後、産安社を目指します。

とは言っても、
産安社に行くことだけが目的ではありませんので(産安社に行く近道は他にあるのですが)、
ちょっと遠回りしてコケが分布量が多い山道を歩きます。

オオカサゴケが生えていました。御岳山での新たな生育場所?

山道の傍に作られた古い石垣。
コケがたくさん生えています。

ヒメコガネ。
コケを見ていると、コケ以外の小さな生き物にも出会えます。
触角の先端が3つに枝分かれしているのがカワイらしい。

道の途中にある苔生した休憩用テーブル。
参加者の方にとっては、観察や鑑賞の対象になります(笑)。

テーブルに生えているコケの観察中。

その後、産安社に到着。
産安社の境内にある四阿にて、お茶の時間となりました。
各自持ち寄ったお菓子を頂きました。ゆったり、楽しい時間が流れます。
産安社の境内はアカマツやモミの巨木が複数存在していて、独特な空間が作られています。
ここに参加者の方をお連れしたかったのです。
癒しの空間。

最後に、産安社境内にある苔生した切り株と共に記念写真。
参加してくださった皆様、ありがとうございました。
皆様のお陰で今回もいい旅になりました。
またどこかででお会いできたら、嬉しいです。
当日はにわか雨も降ることなく、無事に苔をみる旅Act.19を開催することが出来ました。
今回の旅のルートは、御岳山神社やロックガーデンなどのメジャースポットまでは足を延ばさず、
麓のケーブルカー滝本駅に始まり、
山頂駅近くの産安社(うぶやすしゃ)という小さな神社をゴールとする、
あまり距離を歩かないルートでした。
それでも、そこにはコケたちのミクロでありながらディープな世界がありました。
写真を紹介する形で旅の報告をしたいと思います。
滝本駅に集合した後、
まずキヨスミイトゴケを見に行きました。

滝本駅の近くにあるキヨスミイトゴケをたくさん枝に纏う杉。

杉を下から見上げた様子。
杉の枝から垂れ下がるキヨスミイトゴケ。

双眼鏡にて、垂れ下がるコケの観察中。
双眼鏡もコケの観察に役に立ちます。

常緑樹の葉の上に生えている小さなタイ類を見ています。
最初カビゴケかなと思いましたが、ヤマトヨウジョウゴケでした。

キヨスミイトゴケを纏っている杉の木がある場所の下の方にある石垣です。
前日の雨の影響もあるのかもしれませんが、水が滲み出しています。
やはり水辺のコケが生えていました。
石垣にはオオハリガネゴケ、石垣の下にはミズシダゴケが生えています。

時間はあっという間に過ぎ、お昼になりましたので、
ケーブルカーで山頂駅に移動して眺めのいい場所でお昼ご飯を頂きました。
お昼ご飯を食べた後、産安社を目指します。

とは言っても、
産安社に行くことだけが目的ではありませんので(産安社に行く近道は他にあるのですが)、
ちょっと遠回りしてコケが分布量が多い山道を歩きます。

オオカサゴケが生えていました。御岳山での新たな生育場所?

山道の傍に作られた古い石垣。
コケがたくさん生えています。

ヒメコガネ。
コケを見ていると、コケ以外の小さな生き物にも出会えます。
触角の先端が3つに枝分かれしているのがカワイらしい。

道の途中にある苔生した休憩用テーブル。
参加者の方にとっては、観察や鑑賞の対象になります(笑)。

テーブルに生えているコケの観察中。

その後、産安社に到着。
産安社の境内にある四阿にて、お茶の時間となりました。
各自持ち寄ったお菓子を頂きました。ゆったり、楽しい時間が流れます。
産安社の境内はアカマツやモミの巨木が複数存在していて、独特な空間が作られています。
ここに参加者の方をお連れしたかったのです。
癒しの空間。

最後に、産安社境内にある苔生した切り株と共に記念写真。
参加してくださった皆様、ありがとうございました。
皆様のお陰で今回もいい旅になりました。
またどこかででお会いできたら、嬉しいです。
Posted by 上野健 at
16:51