2015年10月09日

サイハイゴケ

前記事でカサゴケモドキというコケを紹介したので、
「モドキ」の付かないカサゴケの写真も一緒に載せようと思って、
パソコンに保存されている写真を探していたところ、
面白いコケを見つけたので紹介しておきます。
サイハイゴケという葉状タイ類です(多分)。
2008年、南アルプスの北岳に行く途中で見つけました。
なお、カサゴケの写真ですが、そもそも持っていませんでした。
その2008年の南アルプス、間ノ岳での調査の際、カサゴケ自体は見つけたのですが、
写真は撮っていませんでした。


サイハイゴケ Asterella gracillis
かわいらしい雌器です。


同じく、サイハイゴケ(雌器)


サイハイゴケの生えている様子。
葉状体はほとんど枯れているようでした。

サイハイゴケという和名は、
偽花被という構造が雌器床から垂れ下がっている様子を「采配」に見立てたことに依るらしい。
(上の写真では分かりません。あしからず)
「采配」とは、昔、戦場で大将が手に持ち、軍勢を指揮するために振った道具。

<学名に関するメモ>
Asterella = ラテン語で小さい星という意味?
gracillis =ラテン語で細いという意味。  

Posted by 上野健 at 16:26