2016年12月31日

2016年、苔をみる旅で訪れた場所

2016年ももうすぐ終わりを迎えようしておりますが、
今年も苔をみる旅でいろいろな場所を訪れることが出来ました。
初めて訪れた場所もありましたし、過去に訪れたことのある場所への再訪もありました。
また、参加者が集まらず開催が危ぶまれた旅もありましたし、
案内を告知した後すぐに定員に達してしまい申し込みをお断りした旅もありました。
参加してくださった皆さま、本当にありがとうございました。
自分自身がどこに行ったんだっけ?と忘れている部分もありますので、
今年、苔をみる旅で訪れた場所を備忘録的に記しておきます。

1月、苔をみる旅Act.25「生田緑地+日本民家園」

苔生す茅葺きの屋根(日本民家園)。


2月、苔をみる旅Act.26「都市緑地のコケとガレの庭(自然教育園&庭園美術館)」

切り株の中の微小な苔庭(自然教育園)。


3月、苔をみる旅Act. 27「根津美術館」

根津美術館の日本庭園に生えているコバノチョウチンゴケの若芽。


4月、苔みる旅Act.28「神戸岩(東京都檜原村)」

神戸岩が作り出す苔生す渓谷。


5月、苔みる旅Act.29「東京目白台周辺(椿山荘~穴八幡神社)」

椿山荘の庭園。


6月、苔みる旅Act.30「深大寺+調布駅の周辺」

午前の光が射し込む不動の滝。


7月、苔をみる旅Act.31「鳩ノ巣渓谷」

水神社の境内にある苔生す古木。


8月、苔をみる旅Act.32「大滝(あきる野市養沢)」

大滝の下段の滝。


10月、苔をみる旅Act.33「富士山」

針葉樹林帯で昼食中。


10月、苔をみる旅Act.34.「御嶽渓谷」

渓谷沿いの苔生すオアシス。


11月、苔をみる旅Act.35「“山抱きの大樫”(あきる野市深沢)」

山抱きの大樫。


12月、苔をみる旅Act.36「江戸東京たてもの園」

たてもの園内の散り際の紅葉。
  

Posted by 上野健 at 19:54

2016年12月26日

苔をみる旅Act.37のご案内

2016年もあと数日で終わりとなります。
苔イヤーと位置づけたこの一年も、
ほぼ月一回のペースで「苔をみる旅」を開催することが出来ました。
これも苔をみる旅に関わる全ての皆さまのお陰だと思っております。
心より感謝しております。
来年もコケが創り出す美しき風景を求めて、
色々な場所で苔をみる旅を企画開催したいと思っております。よろしくお願い致します。
さて、新年の1回目は、埼玉県の川越を訪れたいと思います。
埼玉県での初開催です。
川越の神社仏閣を苔を見ながら巡る旅となります。
特段珍しいスポットを案内できる訳ではありませんが、
視点を変えれば、主要な観光スポットの中にも新たな発見があるかもしれません。
1月の川越で正月気分を味わいつつ、美しいコケの世界を旅しましょう。


天台宗別格本山中院の境内にある苔生す墓石。


仙波東照宮葵庭園の池に注ぐ水流。


喜多院の山門。


川越城本丸御殿。


川越氷川神社の鳥居。


川越氷川神社にある御神水の湧く井戸。


苔生す井戸舛。



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苔をみる旅Act.37
「川越」
日時:1月21日(土)10:30~17:00くらい。
(途中で昼食とお茶の時間を挟みます)
集合:西武新宿線本川越駅改札前に10:30。
解散:西武新宿線本川越駅周辺で17:00頃を予定。
参加費:3000円(別途、拝観料やバス運賃が掛かる場合あり)
定員:8名
お問い合わせ、お申し込み先:sanionia@nifty.com(上野)
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苔をみる旅、それは足もとの自然を巡る旅。
  

Posted by 上野健 at 21:39

2016年12月25日

苔をみる旅Act.36の報告

先日の17日(土)、江戸東京たてもの園にて苔をみる旅Act.36が開催されました。
前日までかなり寒い日が続いていたので参加者の皆さんに十分な防寒対策をお願いしていたのですが、ぽかぽかと暖かい日差しが降り注ぐ中で開催出来ました。旅の様子を、写真をいくつか貼り付ける形で報告しておきます。
ただ、ポイントごとにきちんと写真を撮っていないので、旅の途中で出会った風景を全てお伝えすることが出来ません。雰囲気だけでもお伝えできればいいかと思います。

たてもの園は江戸時代前期から戦後までの貴重な建物が展示されており、
センターゾーン、西ゾーン、東ゾーンと三つのエリアに分けられています。
我々はまずセンターゾーン、次に東ゾーンへ。目指すは、建物の敷地や庭にあるコケです。


旧自証院霊屋(きゅうじしょういんおたまや)周辺を観察。
この建物の土台の石垣には、ホソハリガネゴケ、ヒナノハイゴ、サヤゴケなどが生えています。

途中、今シーズン最後?の紅葉も楽しみつつ…。


紅葉を保持するカエデ。

高橋是清邸が建つ敷地の庭園にコケを保護するための案内板が設置されているのですが、
誘導される園路の上も苔生しているので、足の踏み場がない状態ですね。


案内板。


苔生した園路。
人がよく通る真ん中部分にはツヤゴケの仲間が生えていて、脇にはコツボゴケが生えています。

ボランティアのガイドさんが午前中しか見られないからとわざわざを声を掛けて頂き、
シモバシラの霜柱のところまで案内して下さいました。


シモバシラの霜柱。

苔をみる旅では各自が持参した昼食を野外で食べることが基本線なのですが、
この日は園内の東ゾーンにある「たべもの処 蔵」で昼食を取りました。
1月に行った日本民家園でも民家園の蕎麦屋さんで食事したので、今年は2回目です。

午後は、西ゾーンへ。



吉野家という農家の茅葺きの家が建つ敷地にあるシダレザクラにびっしり胞子体を付けたサヤゴケが生えており、圧巻の景観をみることが出来ます。


サクラ(シダレザクラ)の枝や幹一面に着生するサヤゴケを観察中。

旅の最後に、デ・グランデ邸という洋館の中にある「武蔵野茶房」というカフェでゆったりとお茶の時間を過ごしました。


そのカフェのテラスに生えているヒョウタンゴケ。
園内ではここだけ。


閉園間際までカフェに居たので、
ビジターセンターで展示されていた縄文土器の展示やミュージアムショップを超駆け足で回って、たてもの園を後にしました。
天気にも恵まれ、とても楽しい旅になりました。
参加して下さった皆さま、本当にありがとうございました。


「苔をみる旅」のfacebookページが出来ました。
https://www.facebook.com/koketabi/?ref=aymt_homepage_panel
  

Posted by 上野健 at 15:27

2016年12月02日

苔をみる旅Act.36のご案内 

今年も残すところ、あと一ヶ月を切りました。
個人的に苔イヤーと位置付けた2016年ももうすぐ終わりを迎えます。
今年も月に一回のペースで、苔をみる旅(苔旅)を続けて開催することが出来ました。
これも苔旅に興味を持って頂き、参加して下さる皆さまがいらっしゃるお陰だとつくづく思います。
ありがとうございます。
さて、2016年は、
前日降った雪があちこちに残る状況のなか、日本民家園(生田緑地)で苔旅が始まりました。
そして、今年最後の苔旅は、江戸東京たてもの園という建物の野外博物館で開催しようと思います。
特に何かを意識したわけではありませんが、
民家園で始まり、たてもの園で終わるという建築物つながりとなりました。
たてもの園は珍しいコケが生えている訳では決してありませんが、
武蔵野の雑木林を思わせる景観も存在し、何だかとても落ち着く空間です。
そこで初冬という季節を味わい、まったりとコケを見る時間が過ごせればと思います。
今回の旅に派手さはあまりないかもしれませんが、
後からじんわりと楽しさがやってくる旅になるのではないかと。
それでも構わないとお思いの方、参加申し込みをお待ちしております。


昭和の古い酒屋さんやお風呂屋さんが並ぶ通り。


茅葺き屋根の古民家。


園内にあるカフェテラスに生えていたヒョウタンゴケとゼニゴケの仲間。


追記:
12月4日現在、
参加申し込み者が定員を超えましたので、
募集を一旦終了致します。
キャンセルが生じた場合、再度募集致します。



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苔をみる旅Act.36
「江戸東京たてもの園」
日時:12月17日(土)10:30~16:00くらい。
(途中で昼食やお茶の時間を挟みます)
集合:江戸東京たてもの園前に10:30
江戸東京たてもの園へのアクセスは下記を参照してください。
http://tatemonoen.jp/raien/
解散:江戸東京たてもの園前で16:30頃を予定。
参加費:3000円
定員:8名
お問い合わせ、お申し込み先:sanionia@nifty.com(上野)
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苔をみる旅、それは足もとの自然を巡る旅。



  

Posted by 上野健 at 15:39

2016年12月01日

苔をみる旅Act.35の報告

先月26日、あきる野市の深沢という集落において、苔をみる旅Act.35が開催されました。
今回の旅の主な目的は、
この集落にある山抱きの大樫という苔生したウロジロガシの巨木に会いに行くことでした。
多くの人を魅了するこの木のお陰で、
本ブログで旅の告知をしてから僅か2日で参加希望者が定員を超えるという異例の事態となりました。
下見時の写真や旅の様子を写した写真をただ貼り付ける簡単な形ではありますが、
旅の報告をさせて頂きます。

集合場所は、JR五日市線の終点、武蔵五日市駅。
駅から歩いて山抱きの大樫を目指します。
途中、苔がびっしりと生えた石垣やコンクリートの法面が続くので、
コケを観察しながら進みます。
目的とする場所にいつ辿り着けることやらですが、流れに任せて歩を進めましょう。


コンクリートのコケ壁。
それぞれ思い思いに観察。


オブジェ風コケ壁。


絵画作品風の放射状に広がったコケのコロニー。
2種類のツヤゴケが確認出来ました。


立て看板の屋根上のコケガーデン。
スギの実生が生えています。

昼食は、穴澤天神社という神社の境内をお借りしました。
一週間前に訪れた下見の時には境内に植えられたカエデは紅葉真っ盛りだったのですが、
前々日に降った雪のせいで、だいぶ葉が散ってしまいました。


下見時の紅葉。

お陰で、神社の境内は紅葉した落ち葉で埋め尽くされています。
ですが、その隙間から顔を覗かせるコケがとても綺麗でした。


思い思いに神社境内を散策。


神社境内の落ち葉とコケ。
この時期の赤と緑は美しい。


みんなでお昼ご飯。

昼食後、目的の場所へと向かう道を外れ、
希望する人だけ(参加者のほぼ全員でしたが)、公衆トイレへ。

公衆トイレは、立派なお庭がある個人宅の敷地内にありました。
そのお庭に置かれた石や植えられた木は、びっしり苔むしていました。
思いがけなく、素敵な景観見ることが出来ました。


公衆トイレの周りの庭の一部。

トイレを済ませた後は、元来た道に戻って、再び大樫を目指します。


山抱きの大樫。

露出した石灰岩を抱えるように生えている山抱きの大樫。
何度見ても素晴らしい。
苔生したウロジロガシの巨木は、水分条件や光条件によって様子が違って見えます。
美しいです。
しばし、立派な大樫の姿を眺めたり、写真に収めたりしながら、時間を過ごし、
大樫を満喫したところで、石灰岩に生えるコケの観察となりました。
その後、近くにある深沢小さな美術館へ。
ここは造形作家の友永詔三さんの作品を展示する美術館です。
美術館自体も友永さんの手作りで、ご本人曰くまだ未完成だそうです。


深沢小さな美術館。


美術館入り口。

美術館周辺にもコケがたくさん生えており、敷地にはオオカサゴケも生えていました。
展示されている作品は、洗練された美が表現されているもののなかに、ユーモラスなテイスト加わった作品もあって、
見ていて楽しいです。
美術館にある内装品も手作りのもので、見所満載でした。
美術館で芸術作品を鑑賞した後は、
これまた近所にある古民家カフェ?と称していいのか分かりませんが、
アットホームな雰囲気のお休み処「松葉」さんへ。


松葉さん看板。


松葉さん入り口。

いきなり10人という大勢でお邪魔したにもかかわらず、丁寧に対応で、コタツの席を用意して頂きました。
そこで、それぞれ、お茶や甘味を注文してまったりとしたお茶の時間となりました。
とても居心地がよく、つい長居してしまいました。
ここで、旅が終われれば良かったのですが、今回の旅は駅から遠く離れた場所まで歩いてきたので、
駅まで歩く行程が最後に残っていたのでした。

参加してくださった皆さまのお陰で、とても楽しく充実した旅になりました。
本当にありがとうございました。感謝致します。
  

Posted by 上野健 at 23:57