2007年12月03日

コケが生えた

どこに生えたかというと、風呂場にコケが生えたのだ!
風呂場に生えるものと言えばカビが定番だが、我が家の風呂場にはコケも生えている。
意図的に生やしたのではなく、自然に生えてきたのだ。胞子が飛んできたのね。
コケ研究者の家の風呂場に生えるなんて、コケも生える場所をわきまえてるね。
かつて、研究の世界とは全く無縁の人に、自分がどういう研究をやっているか説明する機会があった。
その時いくら説明しても、「ああ、カビのことね」と何度も念を押されたのを思い出す。
コケとカビのイメージがごっちゃになっている人って結構いるのではないか?いない?
コケもカビも胞子を分散して、繁殖するという共通の性質があるし。
が、コケは植物で、カビは菌類である。コケは光合成をして自ら生活エネルギー(有機物)を作り出す生産者。カビはその有機物を分解してエネルギーを取り出す分解者であり、結果として有機物が無機物に変えられる。生き物としての機能タイプが違うのだ。どちらが優れていて、どちらが劣っているというのはないけど。それはさておき、風呂場に生えてきたカビはとても嫌われますよね。コケはどうなんでしょう。我が家に生えてきた愛しのコケたち。カビに負けないで旺盛に育っておくれ。




  

Posted by 上野健 at 21:53