2009年06月27日

bonsai

コケと盆栽は密接な関係にあると思うが、今回はその話ではない。英語で盆栽のことをそのままbonsaiという。昨年アラスカに行った際、とある湿原に立てられていた案内板にそのbonsaiという文字を見つけた。bonsai(盆栽)という言葉がアメリカで普通に使われていることを実感した。


湿原に生える矮性化した植物の特徴を盆栽(bonsai)に例えて説明している。


盆栽の美
盆栽家は美しいミニチュアの樹を創り出すために、丹念に剪定し矮性化した樹を形づくる。泥炭湿原であるここでは、松類が自然に剪定、整形され、簡単に盆栽芸術家のインスピレーションを受けたものとなりうる。過湿、酸性、貧栄養の土壌は植物の成長を遅くするので、樹齢400年にもなる自然に剪定された松は、直径わずか5インチ(1インチ=2.54cm)、高さ8フィート(1フィート=30.48cm)くらいにしかならないだろう。


実際の湿原の様子1


実際の湿原の様子2


幾何学模様のようにびっしりと空間を埋めるミズゴケの蘚冠。ミズゴケは泥炭湿原を作る植物であり、湿原の過湿、酸性条件を作り出す。Sphagnum balticum???  

Posted by 上野健 at 23:56