2009年03月03日
永瀬清子さんの詩
「詩人の感性には、感服する。」とは、先月26日の東京新聞朝刊の筆洗というコラムの書き出しである。
続けて永瀬清子さんの詩が紹介されていた。私も、詩人のというより、永瀬清子さんの感性に感服している。
永瀬清子さんは、「苔について」という詩を書かれていて、この詩が実にすごいのだ。
以下は、「苔について」の冒頭の一節である。
水と土と雲と霧しかなかった何億年もの昔
見渡してもまだ泳ぐものも這う者も見当たらなかったおどろの時
濛々の水蒸気がすこし晴れたばかりのしののめに
お前は陽と湿り気の中からかすかに生れたのです
なぜと云って
地球がみどりの着物をとても着たがっていたから
冒頭だけでもすごいでしょ。永瀬清子さんは苔に何を見たのだろうか。
物事の真実や本質は科学者だけが明らかにできるわけではなく、
芸術家が科学者よりも物事の本質を見抜いていることは少なくないと思う。
ただ、それが科学的ではないということで切り捨てられることも少なくない。
コケって何なんだろう?
私は科学的なアプローチで追究していこうと思う。
先に取り上げた東京新聞のコラム
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2009022602000048.html
「苔について」が収められている永瀬清子さんの詩集

http://www.amazon.co.jp/%E3%81%82%E3%81%91%E3%81%8C%E3%81%9F%E3%81%AB%E3%81%8F%E3%82%8B%E4%BA%BA%E3%82%88-%E6%80%9D%E6%BD%AE%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC-%E5%90%8D%E8%91%97%E5%90%8D%E8%A9%A9%E9%81%B8-%E6%B0%B8%E7%80%AC-%E6%B8%85%E5%AD%90/dp/478373058X/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1236048443&sr=8-1
続けて永瀬清子さんの詩が紹介されていた。私も、詩人のというより、永瀬清子さんの感性に感服している。
永瀬清子さんは、「苔について」という詩を書かれていて、この詩が実にすごいのだ。
以下は、「苔について」の冒頭の一節である。
水と土と雲と霧しかなかった何億年もの昔
見渡してもまだ泳ぐものも這う者も見当たらなかったおどろの時
濛々の水蒸気がすこし晴れたばかりのしののめに
お前は陽と湿り気の中からかすかに生れたのです
なぜと云って
地球がみどりの着物をとても着たがっていたから
冒頭だけでもすごいでしょ。永瀬清子さんは苔に何を見たのだろうか。
物事の真実や本質は科学者だけが明らかにできるわけではなく、
芸術家が科学者よりも物事の本質を見抜いていることは少なくないと思う。
ただ、それが科学的ではないということで切り捨てられることも少なくない。
コケって何なんだろう?
私は科学的なアプローチで追究していこうと思う。
先に取り上げた東京新聞のコラム
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2009022602000048.html
「苔について」が収められている永瀬清子さんの詩集

http://www.amazon.co.jp/%E3%81%82%E3%81%91%E3%81%8C%E3%81%9F%E3%81%AB%E3%81%8F%E3%82%8B%E4%BA%BA%E3%82%88-%E6%80%9D%E6%BD%AE%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC-%E5%90%8D%E8%91%97%E5%90%8D%E8%A9%A9%E9%81%B8-%E6%B0%B8%E7%80%AC-%E6%B8%85%E5%AD%90/dp/478373058X/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1236048443&sr=8-1
Posted by 上野健 at 12:29
この記事へのコメント
今晩は、お久しぶりです。
友人が彼女の詩を大好きで、「あけがたにくる人よ」を
見せて頂いた事があります。
その時は「あけがたにくる人よ」を読んだのですが、
すごい方だなと強い印象を受けました。
「苔について」読みたくなりました。
先日「北薩広域公園」で苔を何種類も見つけました。
もちろん見るだけですが、とても楽しい場所でした。
苔ではないですが、久しぶりに「ツチグリ」も見ました。
友人が彼女の詩を大好きで、「あけがたにくる人よ」を
見せて頂いた事があります。
その時は「あけがたにくる人よ」を読んだのですが、
すごい方だなと強い印象を受けました。
「苔について」読みたくなりました。
先日「北薩広域公園」で苔を何種類も見つけました。
もちろん見るだけですが、とても楽しい場所でした。
苔ではないですが、久しぶりに「ツチグリ」も見ました。
Posted by バラ色の雲
at 2009年03月03日 21:27

バラ色の雲様
コメントありがとうございます。感謝です。私は行ったことはないのですが、ネットで見たところ、北薩広域公園は何だか素敵な公園ですね。古民家もあったりして。なかなか鹿児島に帰れませんが、機会があれば行ってみたいです。
コメントありがとうございます。感謝です。私は行ったことはないのですが、ネットで見たところ、北薩広域公園は何だか素敵な公園ですね。古民家もあったりして。なかなか鹿児島に帰れませんが、機会があれば行ってみたいです。
Posted by 上野健
at 2009年03月06日 21:52

補足です。
永瀬清子さんの詩「苔について」は、「苔とあるく」にも掲載されています。よくぞ載せてくれたという感じで、著者の田中さんには感謝しています。ありがとうございました。
永瀬清子さんの詩「苔について」は、「苔とあるく」にも掲載されています。よくぞ載せてくれたという感じで、著者の田中さんには感謝しています。ありがとうございました。
Posted by 上野健
at 2009年03月06日 21:59

永瀬さんお「苔について」の詩は、私の記憶が間違っていなければ、たしか「岡山コケの会」の創始者、井木張冶さんと親しかった永瀬さんが、苔の美しさに感動して井木さんにおくる、と書かれたと思います。
蟲文庫で扱っていますオカモスグッズに残部が少なくなってきましたが、井木長冶ポストカード(5枚+永瀬清子「苔について」栞セット)¥500があります。
私もこの詩にふれた時、感動しました。
蟲文庫で扱っていますオカモスグッズに残部が少なくなってきましたが、井木長冶ポストカード(5枚+永瀬清子「苔について」栞セット)¥500があります。
私もこの詩にふれた時、感動しました。
Posted by 西平 at 2009年03月07日 09:58
西平様
コメントありがとうございます。
そうですか。井木さんが「苔について」の創作のきっかけを作ってくださったということですね。ポストカード購入しようと思います。貴重な情報ありがとうございました。
コメントありがとうございます。
そうですか。井木さんが「苔について」の創作のきっかけを作ってくださったということですね。ポストカード購入しようと思います。貴重な情報ありがとうございました。
Posted by 上野健
at 2009年03月10日 09:05
