2014年10月27日
苔をみる旅Act.10のご報告
先日の土曜日、
とても気持ちのいい秋晴れのもと、「苔をみる旅Act.10」が無事開催されました。
今回の旅の舞台は、東京調布市にある深大寺というお寺とその周辺です。
当日の深大寺は、一般の参拝客や七五三のお詣りの家族、
外国からの観光客などでかなりの人出でした。
まあ、楽しい、賑やかな雰囲気でしたね。
そんな人混みの中、じっくり苔がみられたのでしょうか・・・。
ということで、深大寺での苔をみる旅の模様を報告させて頂きます。
深大寺は、境内や周辺を流れる湧水の清流によって、
とても清々しい気が充満しているところです。
そして、その清流とそこに生える苔とそこに当たる光が
何とも言えない素敵な景観を生み出しているのです。
さて、旅は石組みで囲われた不動尊の行場の苔を見に行くことから始まりました。
ここは湧水が石壁から滝のように流れ落ちている場所で、
水が打ち付ける面から2,30cmの高さのところまで苔がびっしり生えています。
時間帯によって光の当り具合が異なり、苔の見え方やこの場の雰囲気が全く違って見えます。
下の写真は下見のときに撮った写真なのですが、
当日はこんな風には見えなかったかもしれません。

不動尊の行場。

苔から水が滴る様子がとても美しい。
双眼鏡を使うと、苔が身近に見えます。生えているコケは、おそらくアオハイゴケだと思われます。
次に向かったのは、集合場所となった大黒天と恵比寿様が祀られているお堂の向かいにある清流です。
ここでは、水の中に生える苔をみました。

大黒天と恵比寿尊が祀られているお堂。

湧水が流れる清流。
流水の中や周辺には苔がびっしり生えています。
写真にみられる苔はウキゴケRiccia fluitansです。

アオハイゴケ。
深大寺周辺の水中、水辺で最も目立つコケ。

ホソバミズゼニゴケ?

水辺にはびっしりジャゴケが生えているのですが、水の中にも生えています。
葉状体がちょっと薄っぺらくなっている?
植物体の周辺に気泡が付着しているので、光合成をしているのが分かります。
次に向かったのは、深沙堂というお堂の裏手にある聖地。
深大寺の発祥に関わる泉だそうです。

聖地とされる水源池。
アオハイゴケが土台を作り、その上にウキゴケが乗っかるように生えています。
深沙堂の周りで、ホソバミズゼニゴケ、ヒメジャゴケの無性芽の造形に感嘆し、
境内ではホンモンジゴケの深い緑色を味わいました。

ピンぼけですが、ヒメジャゴケの無性芽。

深沙堂の境内に生えるホンモンジゴケ。
銅葺き屋根から供給される銅イオンが銅ゴケ、ホンモンジゴケを育んでいます。
ホンモンジゴケと光斑(サンフレック)の競演が何とも美しいです。
お昼近くになって、門前の食べ物屋さんが軒を並べる通りに向かいました。
この通りの脇もずーっと湧水の水路がありまして、水辺を苔が彩っています。
まずは、お蕎麦屋さんにある水車に生えている苔を・・・。

お蕎麦屋さんにある水車。

苔生した水車。

苔生した水車の周辺。
オオバチョウチンゴケがみられます。

水車付近の苔を見ております。

ルーペを使って観察。

水車の飛沫を浴びるゼニゴケ。
どこでも見られる苔なんですが、やはり生えている場所によって違ってみえますよね。
きれいです。
お腹が空いてきたなあと思っていましたら、12時を回っていました。
まだ、ほとんど歩いていないのですが・・・(笑)。
ということで、昼食の時間です。
昼食は、各自好きなお店で好きな物を調達してきて
通りに置かれたベンチで食べることにしました。
いろんなお店があって楽しいです。

昼食タイム。
揚げたての天ぷら蕎麦を食べています。いい顔をされていますね。
お腹が満たされ、午後の散策へ。
どんな苔に会えるかな。
まずは、食べ物屋さんの通りで苔観察の続きをすることに。
通りの脇を流れる水路周辺には、アオハイゴケ、ゼニゴケ、ケゼニゴケ、ホソバミズゼニゴケ、
ハリガネゴケ、サワゴケなどが生えています。途中、ベンチに座って顕微鏡を使ってケゼニゴケの生殖器官をじっくりみてから、
やっと、深大寺本堂の境内へと向かいました。

深大寺の山門。
茅葺き屋根が素敵です。正面からみると、山門の屋根には目立つような苔は生えていません。

深大寺の本堂。
深大寺本堂の境内では、まず、
旧庫裡(保存棟)、客殿の周辺で苔をみることに。
深大寺本堂の境内は人がたくさんいてとても賑やかなのですが、
我々が目指すところは人があまり見向きもしないようなところなのでちょいと別世界。

苔生した石の水鉢。

地面に生えている苔をほんの少しお借りして、ルーペで観察。

観察したあとは生えていた場所に戻します。

苔がもりもり生えているお手水。

手で苔の触感を確認中。

樹幹着生の苔をみたり・・・。

切り株の上の苔をみたり・・・。
深大寺本堂の境内でたっぷり苔をみた後、元三大師堂へ。
元三大師堂の境内では、ヒロクチゴケをみました(写真なし)。
ここでは、我々の行動がちょっと奇異に見えたのか、「何してるの?」と何度か聞かれました。
元三大師堂でしばし時間を過ごし、次は開山堂というお堂へ。
途中、石壁に着いたヒナノハイゴケや小さな茎葉タイ類を観察し、
開山堂では、芽を出したばかりのホウオウゴケに出会いました。

元三大師堂と開山堂を結ぶ石段と石組みで作られた側壁。

石段の側壁に生えている小さな茎葉タイ類。
種名は分かりません。
開山堂でホウオウゴケをみて、その周辺を散策した後、
再び、深大寺本堂に向かいました。

改めて山門を見上げてみると、山門の屋根の反対側はたくさん苔が生えていることに気がつきました。
しかも胞子体をたくさん付けていて、下から見るととてもきれいなのです。
こんなとき、双眼鏡は役に立ちますね。

本堂境内に植えられているケヤキ。
樹幹に着いている苔(コモチイトゴケやツヤゴケなど)が見事です。
シダ植物も(ノキシノブ)も趣があります。
本堂の境内でまたしばらく時間を過ごしたあと、お腹が空いたのでおやつの時間に。
また、それぞれ好きな物を買ってきてベンチで食べることに。
私は焼き草餅と参加者の方から頂いたチョコレートを食べました。

焼き草餅。

水生植物園の看板。
おやつの時間が終わってまだ少し時間があったので、近くにある水生植物園に行くことにしました。
ここにはハタケゴケが生えています。

ハタケゴケの毛虫に食べられた痕や胞子体が出てきた痕をみんなで探しています。

ハタケゴケRiccia glaucum
夕刻ののどかな時間を水生植物園で過ごしたあと、再び深大寺の門前へ。
鬼太郎のツリーハウスがある鬼太郎茶屋でお土産などみて、旅は終わりを迎えました。

屋根が苔生した鬼太郎のツリーハウス。

鬼太郎茶屋。
写真はお休みのときのもの。

参加して頂いた方たち。
皆さんのお陰で楽しい旅になりました。
今回の旅は、開催日の一週間前まで参加申し込みが一件もなかったので、
開催が危ぶまれました。
しかし最終的に4名の方に参加して頂き、旅を開催することが出来ました。ありがとうございました。
いつもそうなのですが、今回改めて、参加者がいて下さるので「苔をみる旅」が開催出来ているなあとつくづく思いました。
いつもありがとうございます。心より感謝致しております。
とても気持ちのいい秋晴れのもと、「苔をみる旅Act.10」が無事開催されました。
今回の旅の舞台は、東京調布市にある深大寺というお寺とその周辺です。
当日の深大寺は、一般の参拝客や七五三のお詣りの家族、
外国からの観光客などでかなりの人出でした。
まあ、楽しい、賑やかな雰囲気でしたね。
そんな人混みの中、じっくり苔がみられたのでしょうか・・・。
ということで、深大寺での苔をみる旅の模様を報告させて頂きます。
深大寺は、境内や周辺を流れる湧水の清流によって、
とても清々しい気が充満しているところです。
そして、その清流とそこに生える苔とそこに当たる光が
何とも言えない素敵な景観を生み出しているのです。
さて、旅は石組みで囲われた不動尊の行場の苔を見に行くことから始まりました。
ここは湧水が石壁から滝のように流れ落ちている場所で、
水が打ち付ける面から2,30cmの高さのところまで苔がびっしり生えています。
時間帯によって光の当り具合が異なり、苔の見え方やこの場の雰囲気が全く違って見えます。
下の写真は下見のときに撮った写真なのですが、
当日はこんな風には見えなかったかもしれません。
不動尊の行場。
苔から水が滴る様子がとても美しい。
双眼鏡を使うと、苔が身近に見えます。生えているコケは、おそらくアオハイゴケだと思われます。
次に向かったのは、集合場所となった大黒天と恵比寿様が祀られているお堂の向かいにある清流です。
ここでは、水の中に生える苔をみました。
大黒天と恵比寿尊が祀られているお堂。
湧水が流れる清流。
流水の中や周辺には苔がびっしり生えています。
写真にみられる苔はウキゴケRiccia fluitansです。
アオハイゴケ。
深大寺周辺の水中、水辺で最も目立つコケ。
ホソバミズゼニゴケ?
水辺にはびっしりジャゴケが生えているのですが、水の中にも生えています。
葉状体がちょっと薄っぺらくなっている?
植物体の周辺に気泡が付着しているので、光合成をしているのが分かります。
次に向かったのは、深沙堂というお堂の裏手にある聖地。
深大寺の発祥に関わる泉だそうです。
聖地とされる水源池。
アオハイゴケが土台を作り、その上にウキゴケが乗っかるように生えています。
深沙堂の周りで、ホソバミズゼニゴケ、ヒメジャゴケの無性芽の造形に感嘆し、
境内ではホンモンジゴケの深い緑色を味わいました。
ピンぼけですが、ヒメジャゴケの無性芽。
深沙堂の境内に生えるホンモンジゴケ。
銅葺き屋根から供給される銅イオンが銅ゴケ、ホンモンジゴケを育んでいます。
ホンモンジゴケと光斑(サンフレック)の競演が何とも美しいです。
お昼近くになって、門前の食べ物屋さんが軒を並べる通りに向かいました。
この通りの脇もずーっと湧水の水路がありまして、水辺を苔が彩っています。
まずは、お蕎麦屋さんにある水車に生えている苔を・・・。
お蕎麦屋さんにある水車。
苔生した水車。
苔生した水車の周辺。
オオバチョウチンゴケがみられます。
水車付近の苔を見ております。
ルーペを使って観察。
水車の飛沫を浴びるゼニゴケ。
どこでも見られる苔なんですが、やはり生えている場所によって違ってみえますよね。
きれいです。
お腹が空いてきたなあと思っていましたら、12時を回っていました。
まだ、ほとんど歩いていないのですが・・・(笑)。
ということで、昼食の時間です。
昼食は、各自好きなお店で好きな物を調達してきて
通りに置かれたベンチで食べることにしました。
いろんなお店があって楽しいです。
昼食タイム。
揚げたての天ぷら蕎麦を食べています。いい顔をされていますね。
お腹が満たされ、午後の散策へ。
どんな苔に会えるかな。
まずは、食べ物屋さんの通りで苔観察の続きをすることに。
通りの脇を流れる水路周辺には、アオハイゴケ、ゼニゴケ、ケゼニゴケ、ホソバミズゼニゴケ、
ハリガネゴケ、サワゴケなどが生えています。途中、ベンチに座って顕微鏡を使ってケゼニゴケの生殖器官をじっくりみてから、
やっと、深大寺本堂の境内へと向かいました。
深大寺の山門。
茅葺き屋根が素敵です。正面からみると、山門の屋根には目立つような苔は生えていません。
深大寺の本堂。
深大寺本堂の境内では、まず、
旧庫裡(保存棟)、客殿の周辺で苔をみることに。
深大寺本堂の境内は人がたくさんいてとても賑やかなのですが、
我々が目指すところは人があまり見向きもしないようなところなのでちょいと別世界。
苔生した石の水鉢。
地面に生えている苔をほんの少しお借りして、ルーペで観察。
観察したあとは生えていた場所に戻します。
苔がもりもり生えているお手水。
手で苔の触感を確認中。
樹幹着生の苔をみたり・・・。
切り株の上の苔をみたり・・・。
深大寺本堂の境内でたっぷり苔をみた後、元三大師堂へ。
元三大師堂の境内では、ヒロクチゴケをみました(写真なし)。
ここでは、我々の行動がちょっと奇異に見えたのか、「何してるの?」と何度か聞かれました。
元三大師堂でしばし時間を過ごし、次は開山堂というお堂へ。
途中、石壁に着いたヒナノハイゴケや小さな茎葉タイ類を観察し、
開山堂では、芽を出したばかりのホウオウゴケに出会いました。
元三大師堂と開山堂を結ぶ石段と石組みで作られた側壁。
石段の側壁に生えている小さな茎葉タイ類。
種名は分かりません。
開山堂でホウオウゴケをみて、その周辺を散策した後、
再び、深大寺本堂に向かいました。
改めて山門を見上げてみると、山門の屋根の反対側はたくさん苔が生えていることに気がつきました。
しかも胞子体をたくさん付けていて、下から見るととてもきれいなのです。
こんなとき、双眼鏡は役に立ちますね。
本堂境内に植えられているケヤキ。
樹幹に着いている苔(コモチイトゴケやツヤゴケなど)が見事です。
シダ植物も(ノキシノブ)も趣があります。
本堂の境内でまたしばらく時間を過ごしたあと、お腹が空いたのでおやつの時間に。
また、それぞれ好きな物を買ってきてベンチで食べることに。
私は焼き草餅と参加者の方から頂いたチョコレートを食べました。

焼き草餅。
水生植物園の看板。
おやつの時間が終わってまだ少し時間があったので、近くにある水生植物園に行くことにしました。
ここにはハタケゴケが生えています。
ハタケゴケの毛虫に食べられた痕や胞子体が出てきた痕をみんなで探しています。
ハタケゴケRiccia glaucum
夕刻ののどかな時間を水生植物園で過ごしたあと、再び深大寺の門前へ。
鬼太郎のツリーハウスがある鬼太郎茶屋でお土産などみて、旅は終わりを迎えました。
屋根が苔生した鬼太郎のツリーハウス。
鬼太郎茶屋。
写真はお休みのときのもの。
参加して頂いた方たち。
皆さんのお陰で楽しい旅になりました。
今回の旅は、開催日の一週間前まで参加申し込みが一件もなかったので、
開催が危ぶまれました。
しかし最終的に4名の方に参加して頂き、旅を開催することが出来ました。ありがとうございました。
いつもそうなのですが、今回改めて、参加者がいて下さるので「苔をみる旅」が開催出来ているなあとつくづく思いました。
いつもありがとうございます。心より感謝致しております。
Posted by 上野健 at 14:58