2014年07月29日
苔をみる旅Act.7のご報告
都立庭園シリーズの2回目、殿ヶ谷戸庭園での苔をみる旅、開催いたしました。
と言いましても、今回は庭園だけではなく、お鷹の道、真姿の池湧水群、国分寺万葉植物園、国分寺薬師堂まで足を延ばしました。

旅の起点となったのは、庭園入り口にある丸くて大きな石。優占しているのはチヂレゴケ。

庭園のなかにある鹿威し(ししおどし)。元々は、イノシシや鹿を追い払うための装置だそうですが・・・。音が風流ですね。

鹿威しの水溜石に生えているのは、アオハイゴケ。

紅葉亭という茶屋のような休憩所の屋根は銅葺きでして、屋根伝いの雨が落ちてくる場所には緑青がみられます。これは銅イオンが供給されていることを示し、その周辺には、案の定、ホンモンジゴケが生えていました。

ホンモンジゴケが生えている傍にはユミダイゴケも生えています。

庭園内の崖から湧き出る水が小さな滝を作り、その水が流れてくる場所には水辺に生えるコケがみられます。

その一つ、オオバチョウチンゴケ。

庭園の広場には、芝生と同様にコケが一面を覆っている場所もみられます。一面を覆うのはコツボゴケ。

コツボゴケと向き合っています。

カエデの樹にできた小さな「うろ」に、胞子体を付けたセンボンゴケ科の小さな小さなコケが生えていました。参加者の方がルーペで観察中。たまにアリが視界に入ってきてびっくり(笑)。

光が射す方に体を向けるヒメジャゴケ。

お鷹の道に向かう道すがら、ケヤキの幹に着いているヒナノハイゴケをみています。

さあ、お鷹の道にやってきました。


お鷹の道の脇には湧水の小川が流れています。

水流の水際に大きなコロニーを作るフタバネゼニゴケ。

小川には、ウキゴケがあちこちに生えています。

地面の上にもウキゴケ(陸型)がみられます。

真姿の池のほとりにある弁天様にご挨拶。

湧水が作る清流。

葉状体のホソバミズゼニゴケが生えています。

清流のほとりでひんやりしっとりした空気を味わった後・・・、

武蔵国分寺の資料館に立ち寄りました。資料館の屋根も銅製。

銅製の雨樋の鎖の終点には・・・

ホンモンジゴケが生えていました。緑がきれいです。

資料館で先人の生活に思いを馳せたあと、「おたカフェ」というカフェでしばし休憩。お茶の時間となりました。

手作りにこだわっているカフェです。季節限定のブルーベリーラッシーは絶品。

休憩後、国分寺というお寺へ。この門は、国分寺楼門という明治期に移築された門。その奥が国分寺です。

国分寺の境内は、万葉植物園という万葉集に出てくる植物を栽培展示している植物園になっています。

ちゃんと、「こけ」も展示されています。

「こけ」の案内板の下には、コツボゴケがありました。

湧水を導く小さな水道。コケをびっしりとまとって何とも言えない造形物に。

水が流れるところにはアオハイゴケが生えていて・・・

水が落ちるところにはホソバミズゼニゴケが生えています。

近づいてコケをさわさわ。

順番にさわさわ。

最後の立ち寄りスポット、国分寺薬師堂へ。

薬師堂の境内でコケをルーペで観察中。

薬師堂の屋根も銅葺き屋根です。薬師堂の周りにはホンモンジゴケがいっぱい生えていました。
やはり、ホンモンジゴケの緑は独特ですね。じつに美しい。

薬師堂にて参加された方の記念写真を撮りました。
今回は5名の方に参加して頂きました。皆さんのお陰でとても楽しい旅となりました。
心より感謝致します。
ありがとうございました。
<予告>
苔をみる旅Act.8を8月31日(日)に開催する予定です。
目的地は、東京都檜原村にある天狗滝と綾滝です。
興味のある方はご検討ください。
と言いましても、今回は庭園だけではなく、お鷹の道、真姿の池湧水群、国分寺万葉植物園、国分寺薬師堂まで足を延ばしました。
旅の起点となったのは、庭園入り口にある丸くて大きな石。優占しているのはチヂレゴケ。
庭園のなかにある鹿威し(ししおどし)。元々は、イノシシや鹿を追い払うための装置だそうですが・・・。音が風流ですね。
鹿威しの水溜石に生えているのは、アオハイゴケ。
紅葉亭という茶屋のような休憩所の屋根は銅葺きでして、屋根伝いの雨が落ちてくる場所には緑青がみられます。これは銅イオンが供給されていることを示し、その周辺には、案の定、ホンモンジゴケが生えていました。

ホンモンジゴケが生えている傍にはユミダイゴケも生えています。
庭園内の崖から湧き出る水が小さな滝を作り、その水が流れてくる場所には水辺に生えるコケがみられます。
その一つ、オオバチョウチンゴケ。
庭園の広場には、芝生と同様にコケが一面を覆っている場所もみられます。一面を覆うのはコツボゴケ。
コツボゴケと向き合っています。
カエデの樹にできた小さな「うろ」に、胞子体を付けたセンボンゴケ科の小さな小さなコケが生えていました。参加者の方がルーペで観察中。たまにアリが視界に入ってきてびっくり(笑)。
光が射す方に体を向けるヒメジャゴケ。
お鷹の道に向かう道すがら、ケヤキの幹に着いているヒナノハイゴケをみています。
さあ、お鷹の道にやってきました。
お鷹の道の脇には湧水の小川が流れています。
水流の水際に大きなコロニーを作るフタバネゼニゴケ。
小川には、ウキゴケがあちこちに生えています。
地面の上にもウキゴケ(陸型)がみられます。
真姿の池のほとりにある弁天様にご挨拶。
湧水が作る清流。
葉状体のホソバミズゼニゴケが生えています。
清流のほとりでひんやりしっとりした空気を味わった後・・・、
武蔵国分寺の資料館に立ち寄りました。資料館の屋根も銅製。
銅製の雨樋の鎖の終点には・・・
ホンモンジゴケが生えていました。緑がきれいです。
資料館で先人の生活に思いを馳せたあと、「おたカフェ」というカフェでしばし休憩。お茶の時間となりました。

手作りにこだわっているカフェです。季節限定のブルーベリーラッシーは絶品。
休憩後、国分寺というお寺へ。この門は、国分寺楼門という明治期に移築された門。その奥が国分寺です。
国分寺の境内は、万葉植物園という万葉集に出てくる植物を栽培展示している植物園になっています。
ちゃんと、「こけ」も展示されています。
「こけ」の案内板の下には、コツボゴケがありました。
湧水を導く小さな水道。コケをびっしりとまとって何とも言えない造形物に。
水が流れるところにはアオハイゴケが生えていて・・・
水が落ちるところにはホソバミズゼニゴケが生えています。
近づいてコケをさわさわ。
順番にさわさわ。
最後の立ち寄りスポット、国分寺薬師堂へ。
薬師堂の境内でコケをルーペで観察中。
薬師堂の屋根も銅葺き屋根です。薬師堂の周りにはホンモンジゴケがいっぱい生えていました。
やはり、ホンモンジゴケの緑は独特ですね。じつに美しい。
薬師堂にて参加された方の記念写真を撮りました。
今回は5名の方に参加して頂きました。皆さんのお陰でとても楽しい旅となりました。
心より感謝致します。
ありがとうございました。
<予告>
苔をみる旅Act.8を8月31日(日)に開催する予定です。
目的地は、東京都檜原村にある天狗滝と綾滝です。
興味のある方はご検討ください。
Posted by 上野健 at 14:29