2015年12月04日

苔をみる旅Act.23の報告

先日の土曜日、気持ちのいい快晴のもと、
苔をみる旅Act.23が奥多摩の白丸にて開催されました。
最終目的は「数馬の切通し」です。
いつもより集合時間を15分送らせて青梅線の白丸駅のホームに集合しました。
集合時間の2分前に到着する電車がちょうどいるのです。


白丸駅の案内板。
味があります。


白丸駅のホーム。
コンクリートの壁にびっしりコケが付いています。

白丸駅はホームから直接外に出る道がありまして、
その道を通って数馬の切通しに向かいます。
駅を出ると石垣のある坂道がずっと続くのですが、
その石垣にはコケがいっぱい生えています。


石垣のコケの観察中。


ギンゴケの壁(一面にびっしりギンゴケが生えている石垣)を観察中。

途中、公衆トイレに寄ったり、十一面観音堂に寄ったりしながら、
数馬の切通しを目指します。
数馬の切通しに向かうには舗装道路を逸れて林道に入ります。


トサカホウオウゴケ。
林道に入ると、トサカホウオウゴケがたくざん生えている石垣があります。


丸太の形成層の隙間に生えているシダ。


苔生したエノキの古木。


数馬の切通し。


案内板。

白丸の駅から普通に歩いて10分くらいの距離にある「数馬の切通し」ですが、
ここまで1時間以上掛かって到着です。
切通しの側壁には岩上性のコケがたくさん付いていて面白いです。
早速、コケの観察といきたいところですが、
お腹が空いたのでお昼ご飯の時間にしました。
お昼ご飯は、切通しの上にある丘、アラカシ広場(仮称)で食べることにしました。
いいところなんです。


切通しからアラカシ広場がある丘を見上げたところ。


アラカシ広場。
小さな社があります。


マメヅタを纏ったアラカシ。
非常に美しく立派なアラカシです。
地面に露出している根は何種類かのコケで覆われています。その一つにハイゴケがありました。


光を浴びる苔生したアラカシの根。
ここは時間帯によって、差し込む太陽の光と影によって幻想的な景観が作り出されます。


断崖に生えているイワヒバを双眼鏡で観察中の案内人。
(写真は参加者の方に頂きました)


数馬の切通し。

お昼ご飯を食べた後、
再びコケを見に出発。
切通しの側壁には、コモチフタマタゴケという葉状タイ類、ヤマハイゴケという匍匐性セン類などが生えています。


切通しを反対側からみた様子。

切通しを過ぎるとこれまた立派なチャートの岩壁が続きます。
岩壁のコケを見に先に進みます。


苔生すチャートの岩壁。
チャボスギゴケが大きな群落を作っていました。


切通しに続く古道とチャートの岩壁。
この先は行き止まりです。
この岩壁には、チヂレゴケの仲間、ギボウシゴケの仲間、ギボウシゴケモドキ、ちょっと珍しいハリガネゴケの仲間などが生えていました。
日当たりがよく気持ちがよかったです。

晩秋の山の中なので、太陽が隠れるのが早く、
15時を過ぎるとコケが見にくくなりました。
なのでちょっと早めに切通しを後にして、
白丸湖(多摩川)の方に降りて行きました。


白丸湖(11月上旬撮影)。


アースガーデンの看板。

そして、白丸湖の近くにあるアースガーデンというカフェレストランにて、お茶の時間を設けました。
私は雑穀グルト(甘酒)を頂きました。美味しかったです。

今回、6名の方に参加して頂きました。
皆さんのお陰で楽しい旅を開催することが出来ました。
ありがとうございました。








  

Posted by 上野健 at 17:23