2010年11月01日

赤と緑

紅葉の季節ですね。
先日、北海道にコケの調査で行った際に、屈斜路湖の近くにあるポンポン山に行く機会を得ました。
じつは目的地であるポンポン山に行く途中で道に迷い、山の中を少し彷徨ったのですが、その時何とも綺麗な「自然庭園」に出くわしました。そこに行き着くまでの景観はミズナラ、ホオノキ、シナノキなどの落葉広葉樹によって作られた茶色い世界だったのですが、その「自然庭園」はいくつかのカエデ類によって作られた赤と黄色の世界でした。そこにコケたちが緑色を添えていて、いい具合の色彩になっていました。紅葉の赤とコケの緑、いいですよね。写真ではうまく色が出ていないかもしれませんが、ご覧ください。


赤や黄色に染まったカエデ類の落ち葉によって埋め尽くされた林床。
ここの紅葉のピークはとっくに過ぎているので、本当のところ、落ち葉の色はけっこう色褪せています。
そこにはコケの緑もあるのですが、写真ではよく分からないですね。


コツボゴケ。



そのコケを拡大。



ハイゴケ。



シッポゴケの仲間の集団。



その拡大。ハイゴケも見えます。
カエデの種子がコケの上に乗っかっていますね。  

Posted by 上野健 at 22:00