2008年10月08日
磯の臭い
独特の臭いを独自に有するコケ植物はいくつか知られているが、種を超えてコケ植物が広く共有している臭いがある。それは、「磯臭い」ということである。もちろん、すべてのコケ植物が磯臭さを有している訳ではなけど、野外で採集してきたコケを室内で触っていると、磯の臭いがするなという経験を幾度となくしている。この臭いの元は、硫化ジメチル(DMS)ではないかと思っている。硫化ジメチルは、海藻や植物プランクトンが直接発したり、分解されるときに出される化学物質で、いわゆる磯の香りの主要成分である。実は多くのコケ植物もこの硫化ジメチルを体内で持っており、コケ植物全般で確認される唯一の硫黄化合物だそうだ。ミズゴケを食したときに感じた臭いもこれかもしない。
ところで明日、アンガールズの田中さんがコケの魅力について熱く語る番組がNHKで放送される予定です。
興味のある方はどうぞ。
「大人のための3分教養講座さんぷんまる」という番組です。
http://www.nhk.or.jp/3punmaru/archive.html
ところで明日、アンガールズの田中さんがコケの魅力について熱く語る番組がNHKで放送される予定です。
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「大人のための3分教養講座さんぷんまる」という番組です。
http://www.nhk.or.jp/3punmaru/archive.html
Posted by 上野健 at
23:53