イワダレゴケの学名

上野健

2015年06月20日 09:00

前回の記事で、苔の観察会に講師として参加した旨を書きましたが、
観察会に臨む前には参加者の方にどういうことをお伝えしようかいろいろ考え、勉強したりします。
まあ、日頃が勉強不足なだけなのですが…。
今回、観察場所に出現するコケの学名の意味についてちょっと調べてみました。
そのとき気付いた素敵な学名のコケを紹介します。
いろいろ調べるたびに自分の無知を思い知らされます。


雨を纏うイワダレゴケ


光に翳されたイワダレゴケ


亜高山帯針葉樹林の林床を覆うコケたち。イワダレゴケは優占種の一つ。


山地帯から亜高山帯の森林に生育するイワダレゴケ。
しばしば優占種となります。
学名をHylocomiun splendens ヒロコミウム・スプレンデンスといいます。
(人によっては、ハイロコミウム・スプレンデンスと読むかもしれません)
その意味は、Hylocomiun→森に生育する、 splendens→輝いているモノ、です。
詩的で素敵な学名です。